ていらのは売れたい

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【読書感想文】君は月夜に光り輝く

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おはようございます。

ていらのです。

 

久しぶりにきちんと小説を読みました。

 2016年、第23回電撃小説大賞受賞作品です。

こちらはメディアワークス文庫より刊行。

電撃文庫より刊行された大賞作品は「86」です。

 

個人的にはわりと万人におすすめできる物語だなという感想です。

ただ、映像化による話題性や、「圧倒的感動」「読む人みんなが涙」

のような謳い文句を見てハードルを上げると、

Amazonの低評価レビューのような感想になってしまうかもしれません。

 

ある程度こういった本を読んでいる人なら、

カバーイラストやあらすじで想像できると思いますが、

「ヒロインと死にまつわる系」のお話です。

同系統の作品に(勝手に私が分類しただけですが)

「君の膵臓をたべたい」も分類されるかと。

展開としては手堅いやつですね。

 

脱線しますが、他に手堅い展開としては、

「惹かれ合う男女を不思議要素が引き裂く」

もありますね。「君の名は。」とか

 

 

私がこの作品を読んで率直に思ったのが、

落合監督の頃の中日の野球みたいだ」です。

分かりづらい例えで大変申し訳ありません(笑)

 

「派手さはないが、手堅い」というんですかね。

主人公の一人称で語られる文章は読みやすく、

描写も設定も人間関係も丁寧だな、という印象でした。

1-0で守って勝つ野球のような。

 

ですので「圧倒的感動」みたな宣伝を見て、

ホームランが飛び交う空中戦を期待して読んだ人は、

「あんまり……」となる可能性が高いかもしれません。

 

 

この作品、ヒロインの病気がファンタジー要素なのですが、

じゃあその部分が物語の核心部分に深く関わっているかというと、

そうでもありません。

 

逆に言うと、本作のような手堅さと丁寧さがあれば、

電撃でも大賞が狙えるということですね。

少なくとも電撃大賞なら拾い上げ以上は期待できるでしょう。

 

王道で手堅い設定、展開でも、

リアリティを丁寧に積み重ねることで、

映像化&シリーズ累計50万部作品になりえるということ。

 

「尖った設定の一点突破」か。

「手堅い丁寧な積み重ね」か。

前者は設定を尖らせて、

とことん鋭利にしなければならない大変さがありますし、

後者は王道であるがゆえの既存作との差別化などで

苦労があると思います。

 

ライトノベル新人賞を狙っている人は、

自分に向いてる方でアプローチしてみるといいかもしれませんね。

 

もちろんデビューへのアプローチは、

上記の2パターンだけではなく無数にあります。

 

デビューしてからも創作は続く(はず)ので、

再現性と継続性を重視した創作を体に叩き込んでおくと、

苦労が軽減されるかもしれません。

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