おはようございます。
底辺ラノベ作家、略して「ていらの」です。
「児童文庫」と呼ばれるカテゴリがあります。
・青い鳥文庫(講談社)
・角川つばさ文庫(KADOKAWA)
・集英社みらい文庫(集英社)
・小学館ジュニア文庫(小学館)
などが代表的なレーベルでしょうか。
(足りなかったらごめんなさい)
だいたい12歳くらいまでが対象になってくるでしょうか。
普通の文庫本より少し縦に長い本ですね。新書と同じサイズでしょうか。
レーベルが存在すること自体は知っていましたが、自分がリアルに小学生の頃は、鼻水垂らしながら野山を駆け回るかファミコンしてるかの生活だったので、児童文学とかジュブナイルと呼ばれるような作品とは無縁でした。
そもそも読書感想文のために仕方なく図書室に行くような学生だったのですが、高校の図書室はかなり図書が充実していたと記憶しているので、もったいないことをしたなあと後悔しております。
そんな私が、何か創作のヒントになるのではないかと、ブックオフの児童書コーナーを、子供連れのお母さんにチラチラ見られながら「100円でおもしろそうなのないかな」と物色していると、「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」を発見。
アニメ映画の原作とのことですが、映画の方は未視聴だったので丁度いいや、と購入し、早速読んでみました。
あらすじは以下の通り
「あたしと典道くんは駆け落ちしてるんだよ」花火大会の日、密かに想いをよせる同級生のなずなから、東京へ行こうと誘われる中学1年の典道。ところが、母親に見つかってしまい……。なずなを取りもどすため、典道は、もう一度同じ日をやりなおすことを願うと――。なずなと典道たちに奇跡が起こる!? 繰り返す夏休みの1日、何度でも君に恋をする! アニメ映画の原作小説!!
最近よく目にする、「青春+タイムリープモノ」なのですが、私が最初に思ったのは、「つまらないわけじゃないのに、物語に没入できないなあ」でした。
本作はアニメ映画の脚本を担当された大根仁氏によるものです。
基本的に主人公の一人称で語られるのですが、途中、幕間部分に場所と登場人物とその行動だけが列挙されただけの部分が存在します。
これはあとがきによると、「本作は映像ありきの作品なので、主人公がいない場面はあえて脚本のように書きました」とのこと。
私はこのあとがきを読んでイマイチ本作に没入できなかった理由がわかりました。
(児童文庫なので、オッサンが没入できなくて当然なのですがw)
私は完全に「小説」を読む感覚で本書を手にとったのですが、あとがきにもある通り「映像ありき」なので、私が求めているほどには主人公の内面が語られていなかった。
なので、「没入できないなあ」と思ってしまったのでしょう。
著者はあとがきでも「できればドラマやアニメとあわせて楽しんでいただきたい」と語っておられます。
アニメ映画のAmazonのレビューを見ると、評価は真っ二つですね。
児童文庫を知るには本作はちょっと特殊なケースだったかもしれません。
次は「〇〇の原作」ではない作品を探してみようかなと思ったのですが、本書と一緒に、「君の名は。」も買ってしまっているのでした(笑)
ちなみに「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? 」は、1993年にフジテレビで放送されたテレビドラマが原作みたいです。
これはしらなかった!