ていらのは売れたい

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コロナと舞台と、わたし

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お久しぶりです。

実は舞台に立っていたこともある。ていらのです。

先日、過去にお世話になった劇団がこの難しい状況でも公演をやると知り、ふらりと見に行って来ました。

※こんな対策がされていたよ!みたいに、体験談を完結にはまとめず、私情をダラダラと書いた記事です。

この劇団は何度か出演させていただいたことがあったのですが、私がなんか大学に入りたくなって一度東京を去ったのをきっかけに、疎遠になってました。

10年以上前のことです。

このとき、東京の人間関係はもういいやと思って完全に音信不通となった私ですが、劇団は継続して出演の依頼をしようと思ってくださっていたようでした。

本当に申し訳ありません(笑)ちなみに、大学は某私大の社会人枠で受験しましたが、不合格でした(暗黒微笑)罰が当たったのです。

 

再度上京してからも何度かは公演を見ていて、終演後に役者さんに拉致連れられて、楽屋でご挨拶させていただいたこともありました。

関係ないですが、このとき某アイドルが客演していて、楽屋で見かけたその姿がすごいかわいかったのを覚えています。「華がある」というのは、こういうことか、と。

それまではアルバイトをしながら舞台活動をしていたのですが、普通に就職したのをきっかけに、舞台からは徐々に足が遠のき、疎遠になっていきました。

演者の方とプライベートでつながりがあったわけでもなく、本当にそれっきり。

観劇は好きでしたが、たまに新宿駅劇団☆新感線の広告を見かけて興味を持っても、そもそもチケットが取れないので、観客としても舞台からは遠ざかっていました。

 

そして、ここへきての、この状況です。

7月には新宿シアターモリエールの公演で集団感染が発生し、舞台関係者はより難しい対応を迫られていたことでしょう。

お世話になった劇団は大丈夫だろうか?と公演情報を調べてみると、近い日時で公演があるじゃあないか。これは見るしかない。

観劇にあたって公演の詳細ページを確認すると、この状況下で公演をするにあたっての注意書きが細かく記されていた。

そこへは手指の消毒や検温はもちろん、なにかあったときのため、入場前に住所、氏名、電話番号を記入してもらうことなどが記されていた。

客席は前後左右に空席を配置するため、半分以下になっていた。ちょうどチェッカーフラッグのような感じだ。

私が出演していた頃に比べて倍以上の客席数を誇る劇場なのに、仕方がないとは言え、少し残念な気もした。

逆に、それだけ配慮されており、観客としては安心できるわけですが。

 

客席数が減るということは、チケットの価格は上がります。

劇場の客席数と同じく、私が出演していた頃の倍近いチケット料金になっていて一瞬驚いたのですが、客席数は三分の一近く減らしている中でチケットが3倍にならないだけマシなのかな、と。

また、ある程度の規模で行われる昨今の舞台公演ではオンライン配信が行われているようですが、私が見に行ったこの公演でもオンライン視聴できたようです。そちらは舞台よりも幾分安価に観劇できるようでした。

 

通常であれば終演後は役者さんがロビーに出てきて、自分が読んだお客さんと挨拶してたりするのですが、もちろんそんなことはやりません。物販もオンラインで買ってね、とアナウンスがありました。

 

この状況下で当然と言ってしまえば当然と言える対応が粛々となされており、いち観客としては流石だな、と思いながら劇場を後にしました。

1番観客が入らなさそうな平日のマチネ(昼公演)を見に行ったせいか、特にトラブルも起きていなかった模様。

 

今回の観劇で1番印象的だったのが、演者がつけているマウスガードでした。違和感の無いように衣装の一部として調和するよう装飾されていて、その手があったか!と感心していました。激しく動き回るシーンも少なくない中で、マウスガードをしながら不便な思いをすることもあったでしょうに。役者さんはもちろん、衣装、小道具さんには本当に頭が下がります。

 

私は舞台は好きですが、誰彼かまわずおすすめはしていません。少し特殊なエンタテインメントだな、と思うからです。今回の観劇で改めて感じました。

私の感覚だと、舞台の料金は高いと感じてしまいます。仮に毎月娯楽にまわせる収入を得ている会社員だったとしても、です。

今回の観劇。かけたコスト(交通費、移動時間、観劇時間、チケット代など)と得られたモノを天秤にかけると、やはりちょっと割に合わないと思います。ましてや今は感染のリスクもあります。

わかってます。おそらく、好きで劇場に足を運んでいる人にこんなことを言ったらぶっ飛ばされると思います。

きっと私はこういう考え方をするようになってしまったからこそ、舞台から足が遠のいたのでしょう。

 

私が出演していた頃と同じ役者さんが何人も出演されていましたが、仮に終演後にお会いできたとしても、おそらく前のように接することはできないでしょう。

客席と舞台は物理的な距離は近くとも、こんなにも遠いものかと感じてしまったから。

遠ざかっているのは他でもない私自身なのかもしれませんが。

 

公演中、舞台を見つつチラチラを時計を確認して、物語の展開と経過時間を確認したり、登場人物の配置を気にしながら観劇していました。

そして、そんな自分にきがついて、俺は変わったなあ……(笑)と思ったり。

そんな見方してたらそりゃあ物語に没入できませんわな(笑)

 

少し前まで、この劇団に出演していた頃が私の人生における頂点だと思ってました。

腹筋が割れて体はバッキバキだったし、今以上の貧乏生活をエンジョイしてました。

精神的にも肉体的にも幸福だったのは間違いありません。

ただ、最近思うようになったのは、いや、人生の頂点は今だ、と。

舞台役者だった私が今の私に戦いを挑んできたとしても、負ける気がしません。

物理で殴り合ったら負けるでしょうが、精神的に追い込んで押し切る自信があります(笑)その程度の経験はしてきました。

俺史のどの時点の俺が攻めてきても、今を生きる俺が最強だ。

だから人生の頂点は今だ、という理屈です。

 

以上が、昔出演していた劇団の公演を観劇して、私が思ったことです。

このような変な文章を書かせてしまう程度には、私の中のリトルていらのがざわめきました。

 

皆様はいかがお過ごしでしょうか。

寒くなってまいります。これからはインフルエンザにもお気をつけください。

一緒に頑張りましょう。私もなんとか生きていこうと思います。

そんな風に思った観劇記でした。

 

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