ていらのです。
私のTwitterをご覧いただいている方はもうご存知かと思いますが、2023年2月17日に予定されていたH3ロケットの打ち上げを見に、種子島まで行ってきました。
先程、種子島より帰ってきました。
— ていらの (@teiranox) 2023年2月18日
「ロケットの打ち上げを見る」という最大の目標を達成することはできませんでしたが、私は観光よりも乗り物に乗っている時間の方が楽しかったりするので、それなりに楽しめました。
もちろん残念ではありましたが。
打ち上げ中止に関する考察は詳しい方にお任せして、このブログでは「にわか打ち上げ見たい勢」の私が、どのようにして計画を立てたかなどを記しておきたいと思います。
再度、種子島を来訪する際の備忘録としても。
(概ね)計 画 通 り(打ち上げ意外)
結果は……打ち上げ当日にニュースでも流れた通り、固体ロケットブースタが点火せず(異常が検知され、着火信号が送出されず)、打ち上げが中止されました。
ただ、打ち上げ日程が決まってから私が立てた計画はまずまずでした。そんな大層なものでもありませんが。
なぜ、現地に見に行きたいのか?
『秒速5センチメートル』を見た影響だと思われます。
見たのは10年以上前ですが、その頃からロケット打ち上げ情報を気にするようになり、5年くらい前には具体的な行き方まで調べてはいたのですが、なかなか予定が合わず「いつか行けたら」程度に思っていました。
今回、予定が合ったのでやるなら今しかねえといった感じで。
ちなみに、種子島的には秒速より『ROBOTICS;NOTES』推しといった感じて、西之表港には掲示物があったり。
そういや、ロボティクスノーツの舞台って種子島だったっけ。 pic.twitter.com/MxYvssDmNO
— ていらの (@teiranox) 2023年2月17日
『ROBOTICS;NOTES』、タイトルと種子島が舞台であることは覚えてましたが、途中まで見たのか、最後まで見たのかも覚えてません……。
打ち上げ日程が発表さてから計画を立てる
ガチ勢は種子島空港行きの座席の埋まり具合を監視したりして、JAXAのアナウンス前に打ち上げ日を予測するようですが、さすがにそこまでするのは骨が折れるので、私は素直に打ち上げ日の発表を待ちました。
ただし、打ち上げ日が発表されても計画を立てるだけにとどめました。今回のように当日になって中止や延期になることは”ざら”だからです。
ちなみにH3ロケットの打ち上げが最初に発表されたのが昨年の12月23日で、当初の予定では2月12日でした。
それが13→15→17と再設定を繰り返したわけですね。
打ち上げ2日前に予約開始
2日前になっても再設定のJAXAからアナウンスがなければ、航空券などの予約を開始します。
種子島空港には鹿児島空港からの便しかありません。(繁忙期には伊丹からも飛んでいるようですが)ただ、私が予約する段階で種子島行きの便に空席などありません。
ですので私の場合は、
というルートが一番シンプルなルートになります。
打ち上げの時間によっては鹿児島に前日入りして、翌日早朝に高速艇で種子島へと渡ることになります。今回の私のパターンがこれです。
ただし、2日前ともなるとみんな考えることが同じなのか、LCCの便がなくなっていました。なので、出発地を羽田にこだわらず成田でも探してみると、安い便がありました。
羽田からはANAかJALの便しか残っておらず、27,000円程度。
成田から熊本の便が9,000円程度で、熊本駅から鹿児島中央駅まで新幹線で移動しても、こちらの方が安くあがるので、熊本を経由することに。
なお、宮崎経由でも熊本とほぼ同じ程度の値段だったのですが、どうせなら新幹線に乗ってみたかったので熊本を経由することにしました。
宿は天文館、港からは高速船
さて、鹿児島に着いても今回の打ち上げは午前中なので、種子島に渡る前に一泊することになります。
「前日のうちに種子島まで行ってしまえばいいんでねえの?」と思われるかもしれませんが、種子島での宿がありません。一応、じゃらんや楽天トラベルで検索はしてみましたが、全くヒットしません。
打ち上げ見学地点付近の南種子町の民宿にもいくつか電話してみましたが、全て満室でした。
種子島内の宿は、関係者やガチ勢で打ち上げの数日前から埋まっているようです。
なので、私は鹿児島の天文館に宿をとりました。ここならホテルもありますし、何より鹿児島港が徒歩圏内です。
また、種子島までの高速船も予約しておく必要があります。フェリーも出ていますが、時間的に高速船の一番早い便でなければ、打ち上げに間に合いません。
高速船は当日にカウンターでチケットを買っている人を見かけたし、船内に空席もありました。
ただ、本当であれば往復で高速船のチケットを買い求めたいところだったのですが、帰りの便は全て満席。種子島からはフェリーで帰ることにします。
フェリー(プリンセスわかさ)は、車ごと乗り込むわけではない場合、予約はないようです。
念のため電話して確認したのですが、対応してくれた人が知る限りでは、定員に達して乗れない人が出たというケースはないそうな。
逆に、車ごと乗り込む人はキャンセル待ちになっていたようなので予約した方が無難かもしれません。
高速船とフェリーの違い
「高速船」と言っても、私は全く知識がなかったので、「大昔にバンダイから発売されたゲーム機じゃねえの?(光速船)」とかアホなことを考えていたのですが、マジで高速でした。
フェリーが3時間半かける鹿児島~種子島の航路を、高速船なら1時間半です。その分価格も倍以上しますが。まあ、新幹線と在来線のようなものですね。
高速船に乗っていると、「本船はこれより浮上します」みたいなアナウンスが流れるので、「おいおい、潜水艦かよ(笑)」とか思ってしまいました。
乗っているとあまり実感はないのですが、マジで浮上して海の上を走るようです。
帰りの飛行機はまだ予約しない
私はスケジュールに余裕があったので、もし打ち上げが直前になって数日の延期になった場合、次の打ち上げまでは鹿児島に滞在する覚悟だったので、とりあえず熊本に着くまでは帰りの飛行機を予約しませんでした。
仮に数日の延期になったとしても、前述の通り種子島内の宿泊施設は埋まっているので、鹿児島市内に滞在することになっていたでしょう。
直前に準備しても打ち上げは見られる
とまあ、こんな感じでかなりざっくりな計画を立てておいたのですが、旅程に関しては全く問題ありませんでした。もしかしたらたまたま運が良かっただけという可能性もありますが。
一番重要なのは、打ち上げを見るという確固たる信念と、打ち上げが延期になってもフレキシブルに対応する心の余裕だと思いました。
もちろん打ち上がるところを見られなかったのは残念ではありますが、打ち上げに直接関わっている人の方が私などより数万倍残念なわけで。
色々大変かとは思いますが、次は成功することを祈っております。
願わくば、その瞬間を私も見に行けたら。