お久しぶりです。
もう10月も終わりですが、夏アニメの感想です。
※基本的に文句が多めです。あなたの大好きな作品をボロクソに言っている可能性もありますので、ご注意ください。
好きな子がめがねを忘れた
1話のみ視聴。原作は月刊ガンガンJOKER。
主人公が想いを寄せる天然ヒロイン(メガネっ娘)がメガネを忘れるラブコメ。
タイトルの通り、好きな子がメガネを忘れて、授業中に教科書を見せることによって急に(物理的な)距離が縮まって…的な展開はベタではあるけど個人的には全然アリ。
ただ、ヒロインが天然だったり、主人公の内心の表現が好みじゃなかったりと、私のストライクゾーンには入ってこなかった。
また、なんというかアニメとしての雰囲気?が作品とマッチしていないように感じた。原作未読なのでなんとも言えないんだけど、1話冒頭の特殊なアングルのシーンはこの作品にとって必要だったか?とか色々考えてしまった。
ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜
1話のみ視聴。原作は月刊サンデーGX。
ブラック企業で社畜をしていた主人公が気づいたら世界がゾンビで溢れてたけど、社畜やってるよりゾンビの方がよっぽどマシだったというお話。
社畜生活の限界一歩手前で世界にゾンビが溢れ、世界は終末そのものの中、主人公は「もう会社に行かなくていいんだ!」と逆に生き生きしだす。
そんな主人公が「ゾンビになるまでにしたい100のこと」を実行していく物語だと思うのだが、個人的には社畜パートをもっと早く切り上げて、やりたい100のことを1個、達成しないまでも取り掛かってほしかったな、と。
逆に、1話で十分に続きが気になった人は全然最後まで駆け抜けることができる作品かもしれない。
作画や表現は全く文句なし。なんかグレンラガンを思い出させる表現があった。
私の場合、単行本1巻を読み切ればまた評価が違ってきそう。
ダークギャザリング
1話のみ視聴。原作はジャンプスクエア。
かつて霊障をうけ、霊を引き寄せる体質になってしまった主人公と、母親を悪霊に連れ去られたものの、霊から避けられる体質の少女が協力して霊に立ち向かうお話。
呪術廻戦のように、バトル漫画の一要素としてホラーがあるのではなく、本作はホラーがメインなので、そちらの趣向がある人はドンピシャかもしれない。
原作1巻をあたってみたが、私向けの作品ではないようだった。
ただし、アニメも原作も「ちゃんと怖くて不気味」なので、繰り返しにはなるが、ホラー好きの期待には応えてくれる作品かと。
デキる猫は今日も憂鬱
1話のみ視聴。原作は月刊少年シリウス。
片付けられないOLの主人公と、クマほど巨大に成長した、何でも家事をこなす猫との生活を描いたお話。
『世話やきキツネの仙狐さん』の主人公の性別を逆にした感じだが、主人公の会社は別にブラックではないし、猫も人語を話さない。(心の中の声はある:CV安元洋貴)
主人公がOLなので、どちらかと言えば女性向けか。1話でも諭吉(猫の名前)の「猫っぽさ」がみられると、もっと引き込まれたかも。
てんぷる
1話のみ視聴。原作はコミックDAYS。
代々女好きの家系なのが理由でバカにされ、女を遠ざけるように生きてきた主人公がヒロインに一目惚れ。煩悩を遠ざけるために出家したら、そこは女ばかりの寺でした、というお話。
『ぐらんぶる』で作画を担当している吉岡公威先生の作品。『ぐらんぶる』はバカな男子学生の悪ノリギャグ+ダイビング+ラブコメなので、「主人公が女に囲まれる系のラブコメ」が好きな人向けか。
『ぐらんぶる』はアニメも全部見て単行本最新刊まで追いかけているが、本作は1巻を見て「『ぐらんぶる』でいいかな…」と思ってしまった。好みの問題。
アニメの方はというと、真っ先に思ったのが「主人公の声がたくましすぎないか?」でした。ラッキースケベでギャーギャー騒ぐ系の主人公にして声に落ち着きがありすぎるかな…と。
アマプラのレビューを見たら、やはり同じことを述べている感想がいくつか見受けられた。
七つの魔剣が支配する
1話のみ視聴。原作は電撃文庫。
「児童文学じゃないハリー・ポッター」(著者談)なお話。
ハリー・ポッターのように現実の世界とつながっているわけではなく、完全に魔法が存在する一つの世界(ただし、日本やイギリス等に準ずる国家があるようだ)。
「不思議と冒険」というよりは「バトルとサスペンス」で、「命を落とすこともある危険で楽しい学校生活」の話かと思いきや、実は主人公の復讐劇でもある。
原作1巻と単行本は最新刊まで読了。主人公の目的が復讐であるということが明らかにされるのはお話が進んでからなので、やはりアニメ1話ではそこまで語られていない。
とは言え、復讐が目的であると判明してからも、学園パートがあるので、そこまで殺伐とした物語でもない。
原作小説、コミカライズ(作画は『未来日記』のえすのサカエ先生)、アニメを見た個人的な感想は、原作を想像力総動員で読むのが一番楽しいのかな、と。
著者の宇野朴人先生は『ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン』でもアニメ化しているが、前作も、本作も私的にはあまり制作に恵まれているとは感じなかった。
ただ、じゃあ本作のアニメは見る価値がないかといえばそんなことはなく、キリのいいところまで視聴してみても良いと思う。
私もバトルシーンが出てくるまでは追いかけてみる予定。
悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします。
1話のみ視聴。原作は小説家になろう。
トラック(にはねられて)転生した女子高生がゲーム内の悪役令嬢に転生するけど、悪役のままだとラスボス扱いで悲劇しかないので、ゲームの記憶を頼りに、なんとか悲劇を回避するお話。
なんかもう主人公の名前がカタリナでもいいんじゃないかってくらい導入はカタリナの物語(『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』)にそっくり。
ただ、本作の主人公はカタリナのお話よりかなり外道で、「意地悪キャラ」ではなく「ラスボス」なのが違いか。
カタリナのお話は学園を主軸に進んで行くのに対し、本作は大人との絡みが多めのようだ(1話しか見てないのでわかりません)。
また、私でも楽しめたカタリナのお話よりも女性向けの要素が色濃いというレビューも目にした。
カタリナのお話と比較されがちな本作ではあるが、「様式としての悪役令嬢モノ」が好きな人は十分楽しめる作品かと。
フェ~レンザイ -神さまの日常-
1話のみ視聴。原作は中国の漫画。
「非人哉(ひとにあらざるかな)」。フェーレンザイ。中国の神々とか妖怪が暮らす世界を題材としたショートアニメ…をつなげて1話24分にした作品のようだ。『万聖街』を見た人なら「同じような作品」と言えば強引かもしれないがピンと来る人もいるかもしれない。
日本の作品との違いはあれど絵はキレイ。ただ、『万聖街』もそうだったが、ショートアニメを繋げている関係上、(1話を見た限りでは)そこまで繋がりのないエピソードがぶつ切りで並べられている感がした。
アマプラのレビューで「本編が全くない巻末漫画」と評されていた。ネガティブな表現ではあるけど、言い得て妙だなと思った。
個人的には『万聖街』よりこっちの方が好き。ただ、この時期でなかったとしても、キャストにジャニーズがいるのはあんまり…。声優じゃないキャストが多いジブリ作品なんかと違って、本作は周辺を有名声優が固めているので、ジャニーズの芝居に違和感しかない。
Helck
人間界と魔界が存在する世界。魔界側のとある国で勇者の手によって魔王が倒されたので、次期魔王を決定するための競技会を開催したら、そこには「人間を滅ぼそう!」と笑顔で言ってのける人間の勇者が参加してたお話。
序盤はギャグ多めで話が進んでいき、テンポよく物語が進んでいく。人間の勇者であるヘルクをなんとか脱落させようとするも「またヘルクか!」みたいな展開が個人的には好きだった。
主人公のヘルクは、人間側に問題があって(愛想が尽きて?)魔族側に与しているのは明らかなので、そこが先を気にさせる。
ただ、ギャグ要素が大人しくなってくると、作品全体的な魅力も控えめになっていき、ヘルクとヴァミリオが別の場所に飛ばされてからは退屈に感じて視聴が止まってしまった。
逆に言うとそこまでは楽しくて一気に見られたので、17話まで放送されている今なら、一気に最新話まで駆け抜けられる人もいるかもしれない。
ライアー・ライアー
1話のみ視聴。原作はMF文庫J。
学園島(アカデミー)と呼ばれる、生徒間で決闘(ゲーム)と呼ばれるランク戦が、日夜繰り広げられている、いわゆる「学園都市」のような場所。
主人公がひょんなことから史上最速で最強と呼ばれる一角を倒してしまったことで、嘘をついてでもその地位を守らなければいけなくなるお話。
頭脳戦のラノベと言えば『ノーゲーム・ノーライフだし、その出自になにかを感じさせる主人公が、学園都市的なところでランクを上げていく作品としては『ようこそ実力至上主義の教室へ』を思い出した。
1話を見る限りでは、前述の二作を連想させるも、また違った作品であることはわかるのだが、決闘においては「頭脳戦」というよりは”アビリティ”と呼ばれる固有能力による異能バトルに近い感じがした。
本作のタイトルになっている通り、決闘よりも「どうやって嘘をつき通すか」の方がメインの作品かとは思うが、想像していた頭脳戦とはちょっと違うと感じた。
ライザのアトリエ 〜常闇の女王と秘密の隠れ家〜
1話のみ視聴。原作はゲーム。
退屈な農村から幼馴染と一緒に冒険へ飛び出したライザが、その先で錬金術に出会うお話。
『マリーのアトリエ』が出たのが1997年であることを思い返すと、非常に感慨深いシリーズなのだが、アトリエシリーズは「やろうやろうと思って結局やらなかった」シリーズだ。
『ライザ』はその太ももだったり、フィギュアの表情がなんかエロく見えたりとなにかと話題のようだが、アニメの方はゲームをプレイしている人の方が楽しめるんじゃないだろうか。
もちろんゲームをプレイしているがゆえの不満もあるだろうが、未プレイの私が見た限りでは、ライザの太もも以外にそこまで魅力は感じなかった。
レベル1だけどユニークスキルで最強です
1話のみ視聴。原作は小説家になろう。
ブラック企業に勤めていた主人公が目覚めると、そこはあらゆるものがモンスターからドロップするダンジョンだった。自分の能力を確認すると、各パラメータは全て「F」しかもレベルは1で固定という最弱ステータスだったが、ユニークスキルによってドロップだけが全てS。主人公はモンスターのドロップだけで生きていく物語。
正直、キービジュアルを見た段階で「大丈夫かな…」と思っていたが、あまり大丈夫ではなかったようだ。
もう少し作品に対する愛を感じるような作りなら、多少は違ったモノになったかもしれないが、「じゃあどうすればよかったんだ」と問われたら答えに困る。
作者の三木なずな先生はとんでもない多作で、なろう連載作品の書籍化はかなりの数にのぼる。
『報われなかった村人A、貴族に拾われて溺愛される上に、実は持っていた伝説級の神スキルも覚醒した』もアニメ化予定だとか。
わたしの幸せな結婚
3話まで視聴。原作は小説家になろう。
異能が存在する大正時代のような世界で、継母に虐げられていた主人公が、冷酷無比で知られる軍人に嫁出されるけど幸せになるお話。
継母との子である異母妹の方が早くに異能を発現させたため、前妻の子である主人公は名家の長女であるにもかかわらず使用人同然の暮らしを強いられていた。
『ゾン100』の感想では「ブラック企業描写が長い」と言ったが、よく考えたら本作も1話はまるっと主人公が虐げられている描写に終始していたものの一気に3話まで見てしまったので、好みの問題か。
本作の場合、主人公を演じる上田麗奈の消え入りそうの声の芝居が(そして単に上田麗奈が)好きで、続けて見られたというのもあるかもしれない。
他にもキャストで言うと異母妹役の佐倉綾音の意地悪な芝居、主人公の嫁ぎ先の老年のお手伝いさん役の桑島法子などなど、他にも豪華で見どころが多い。
バトルモノではないので異能設定は正直余計かなと思わないこともないが、3話まで見たところではそこまで違和感は感じなかった。
女性主人公なので、どちらかと言えば女性向けなのかもしれないが、私のようなおっさんでも3話まで一気見できた。今期のダークホース枠作品。
Lv1魔王とワンルーム勇者
最終話まで視聴。原作はCOMIC FUZ。
人間と魔族が存在する、現代日本のような世界。10年前に倒された魔王は弱体化して幼女の姿であるものの復活。対して勇者は落ちぶれて、自堕落な生活を送っていた。そんな勇者を世話焼きの魔王が面倒を見るところから始まるお話。
単行本1巻が発売された直後に気になって購入。以降、続巻が出ていることを忘れ、アニメ化して「ああ、前に読んだやつだ」と思い出した作品なので、概要は知ってた。
序盤はギャグテイストで、中盤から終盤にかけて策謀が渦巻いていく流れ。個人的にはさっさと主要登場人物が出揃って、終始ドタバタギャグをやって欲しい気持ちがあったので、途中からのシリアス展開は多少退屈したものの、過去の仲間の力で諍いを収めていく流れはグッとくる。
また、ギャーギャー騒いで、あまりかっこよくない三枚目だけどキメるとこはキメる役どころの主人公役の中村悠一も新鮮で良い。
『アンデッドガール・マーダーファルス』とともに、今期の二大巨頭。
オススメします。
まとめ
春アニメにおいて、1話以降も見たアニメ(二期以降作品も含む)をまとめますと、
上記作品を視聴しつつ、合間に水星の魔女の未視聴分を消化していました。水星の魔女は1クール視聴したところで止まってましたが、最後まで見たら全然楽しめてましたね。ただ、好きなMSがキャリバーンくらいしかいなかったのが残念。機体を好きになれてたらもっとガツガツ視聴してたかも。
さて、すでに秋アニメも多くの作品が中盤にさしかかっている頃ですが、機動戦士Zガンダムを見始めてしまい、今期のアニメの視聴が順調に滞っています(笑)
Zガンダムは学生時代に一気見したきりなのですが、カミーユの「”ですます調”で大人に対して生意気なことを言う感じ」がすごい好きで、おっさんになってから見ると、また違った味がありますね。今ちょうどサイコガンダムが出てきたとこです。
とは言えもちろん秋アニメもやりますので、お楽しみに。