秋アニメで見た作品の感想はこれで最後です。
※基本的に文句が多めです。あなたの大好きな作品をボロクソに言っている可能性もありますので、ご注意ください。
帰還者の魔法は特別です
1話のみ視聴。原作は韓国のWeb小説。
ラスボス的な存在を完全に仕留めそこねた主人公たちだったが、主人公だけ記憶を保持したまま過去に戻ってやり直すお話。
魔法や学園があったりする異世界が舞台のお話なのだが、原作が韓国のWeb小説と知ってびっくり。もしかしたら、コミカライズ、アニメ化を経て日本向けに調整されているのかもしれない。
ただ、良くも悪くもどこかで見た設定と展開が多いので、剣になったり自販機になったり、冒険すらしらない異世界作品が多い中では埋もれてしまう印象。
また、過去に戻る前の話にけっこう尺を使っているため、タイトルでもある「帰還者の魔法が特別」なのかどうかは1話ではわからずじまい。
また、貴族と平民で明確な区切りがある学園の状況を見て『劣等生』を連想したのは私だけではないはず。(もちろん主人公は平民だ)
過去に戻る前の声優陣が超豪華(大塚明夫、緑川光など)だったので、普通に一周目のお話が見たいまであった。
とは言え、作画はそこまで悪くなく、見ていて別に苦痛でもなかった。アニメ化が5年早ければ全く違った評価になったかもしれない。
豚のレバーは加熱しろ
1話のみ視聴。原作は電撃文庫。
豚のレバーを生で食べて気絶した19歳の日本人大学生(オタク)が、目覚めると異世界に豚として転生していたお話。
第26回電撃小説大賞《金賞》受賞作品(大賞は『声優ラジオのウラオモテ』)。
1話はただひたすら主人公(豚)とヒロインのやりとりに終始。ヒロインは心が読めるという種族らしいく、主人公は言葉を発することなく会話は成立している。
ヒロインの首には首輪がついていたりと、何やら色々ありそうな世界ではあるが、一応の目的(二人で目的地に向かう)は提示されるものの、1話では何も起こらなさすぎて、見ていて退屈だった。
おそらく、原作をそのまま追っているのでこういう内容になっているのだと思うが、おそらく原作小説を読む分には何の問題もない(むしろ普通に面白いのだろう)と思われ、映像化の難しさを感じた。
ただ、本作については中盤以降での作画崩壊情報を目にしてしまったので、著しく視聴意欲が低下してしまったという事情もある。
BEYBLADE X
1話のみ視聴。原作は月刊コロコロコミック。
第4世代ベイブレード。天空闘技場のような場所で、ベイブレードのプロを目指すお話。
作品自体はベイブレードの対象年齢(8歳以上)向けであるものの、私に第4世代ベイブレードの魅力を伝えるには十分だった。
私自身、高校生になってもミニ四駆で遊んでいたが、ベイブレードは触ってこなかった。ただ、長く回り続ける、弾き出すだけでなく、ある程度の衝撃で崩壊するベイブレードバーストに関しては「すごく面白そう」と思ってはいた。
今作はスタジアムの外周にギアが噛み合うような切り欠きがあり、そこに軸先が噛み合うことで急加速する仕様になっていて楽しそう。普通にやってみたい。
アニメ作品としては追いかけていないが、「新世代ベイブレードの販促」という意味で、私にとっては1話で十分だった。
暴食のベルセルク
1話のみ視聴。原作は 小説家になろう。
生まれながらに与えられる「スキル」が絶対の世界で、ハズレスキルによってレベルが上がらず、常に空腹に悩まされている主人公が、意思を持つ剣を手にすることで、そのスキルの真の力を開花させていくお話。
よくある「ハズレスキルかと思っていたが、意外な強さがあった」、「自分を虐げてきた相手への逆襲」という流れの作品のようなので、ここ最近のWeb小説原作作品を見て食傷気味になっている人――つまり、私――には向かない。
ただ、作画も展開も「つまらない、見ていられない」ほどではないので、設定などがカチッとハマった人には全然アリかと。
僕らの雨いろプロトコル
1話のみ視聴。オリジナルアニメ。
ゲームから離れていた主人公が復帰し、活躍するお話。
eスポーツを通した青春群像劇のようだが、主人公がどうやらゲームから離れていたことに複雑な事情があるようで、見ていて楽しくない。
しかも、周囲が主人公のそんな事情をおかまいなしにゲームをやらせようとするし、かと思えば主人公はどちらかと言えばゲームやりたそうだし、「胸糞」や「不快感」までいかないが、別に続きを見たくならない。
これと言って作画も良いわけではないが、声優陣が豪華なので見てはいられる。
逆に、作画や設定や展開がもっと丁寧なら評価も全く違ったものになったかもしれず、ちょっと残念。
ミギとダリ
1話のみ視聴。原作はハルタ。
双子の美少年、ミギとダリが、養子としてもらわれて行った先で、まるで1人であるかのように振る舞うギャグ&サスペンス。
原作は『坂本ですが?』の人。『坂本ですが?』の原作は途中まで読んだことがあるが、万人ウケするギャグではないので、人を選ぶ。ハマればあなたにとっての傑作となることも。
2人が入れ替わりながら1人を演じる「いやそうはならんやろ(笑)」なギャグと、全体に漂う不穏な空気を楽しむ作品なので、わかりやすくはない。
原作1巻やアニメ1話を見て向き不向きを判断することをオススメする。
柚木さんちの四兄弟。
1話のみ視聴。原作はベツコミ。
数年前に両親を亡くした四兄弟の日常を描くお話。
長男は23歳(教師)、次男と三男は中1、四男は小1の4人の絆と日常を描いていくのだろうけど、30分アニメで見るにはちょっと退屈だった。
もうちょっとドタバタしてギャグに振っている内容ならテンポよく展開できたのだろうけど、リアルなヒューマンドラマ路線なのでそうもいかない。
私はアニメよりも原作を自分のペースで読んでほっこりしたいと思った作品。
薬屋のひとりごと
最新話まで視聴。原作は小説家になろう。
架空の中華帝国における後宮で、拐われてきて後宮の官女となった主人公が薬学の知識で巻き起こる事件を解決していくお話。
今期イチオシ。
なぜかスクエニと小学館からほぼ同じストーリーラインでコミカライズされている不思議な作品。
半年くらい前からスクエニ版のコミックを読みはじめ、現在は小学館版を読み終え、続きが気になるので原作(なろう)をあたろうかとしているところ。
作画は超絶美麗というわけでもないが、全く問題ない。キャラの見た目はどちらかと言えばスクエニ版の見た目に近いか。(そこまで大差ないが)
ドラマCD版から猫猫(主人公)の声だけ据え置いたのは素晴らしいと思う。声が悠木碧で本当によかった。ぴったり。
後宮で起こる事件は基本的には何話もまたぐことなくサクっと解決するが、一つ一つの事件が実は綿密に絡み合っていたりと、そもそも原作の構成が秀逸。エンタメとして本当によくできている。
ミステリーは好きだが、正直「女性主人公の後宮モノなんて楽しめるはずが…」と思っていたが、良い意味で裏切られた。
ただ、コミカライズを2週して「ああ、そういうことね」と気づく描写があったりと、アニメだけでは理解しきれない部分があったりしたので、各自、アニメ、コミック、原作と、好きな媒体で好きなように入っていくことをオススメしたい。
ざっくり言うと、スクエニ版は漫画的表現が秀逸でラブコメ重視。小学館版はミステリーとスピード重視といった感じ。
現在、スクエニ12巻、小学館版17巻なので、ハマりそうなら小学館版の方がストーリー的にかなり先まで進んでいるのでオススメ。
まとめ
今期の作品で最終話まで完走した(しそうな)作品は、
- 君のことが大大大大大好きな100人の彼女
- 薬屋のひとりごと
- 葬送のフリーレン
- 転生したらスライムだった件 コリウスの夢
- 呪術廻戦(前期からの続き)
私自身、最終話まで完走する作品自体が少なめなので、2023年分をまとめますと、以下の通りです。
【夏(7-9月)】
【春(4-6月)】
- 鬼滅の刃 刀鍛冶の里編
- この素晴らしい世界に爆焔を!
- 機動戦士ガンダム 水星の魔女
【冬(1-3月)】
一作品だけ、オブ・ザ・イヤーを選べと言われれば『薬屋のひとりごと』。
原作はおろか、タイトルも知らなかった作品だけど十分に楽しめたダークホース枠は『アンデッドガール・マーダーファルス』。
来年から始まるアニメは、ざっと目を通した感じ、『ダンジョン飯』と『邪神ちゃん』くらいしか気になる作品がなかったので、まだ見ぬ作品群に期待したいところ。
2023年、皆様はどのようなアニメライフでしたか?
来年からは今よりちゃんと生きよう(笑)と思っていて、もしかしたらアニメの視聴と感想の投稿が追いつかなくなったりするかもしれませんが、例年通りゆるっとお送りしてまいりますので、引き続きお付き合いください。
それでは、良いお年を。