ていらのは売れたい

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【ホラー】少し怖い思いをした話

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ていらのです。

タイトルの通り、少し恐怖を感じた出来事がありましたので、それを。

ひと月くらい前でしょうか。

その日は出かけていて、地元の駅についたのが21時くらいでした。

 

途中、スーパーで冷凍食品の唐揚げ一袋と低脂肪牛乳を買うも、出かけていた帰りなのでマイバッグなんてものは持っていない。

数円払うのはもったいないし、自宅まではたいした距離でもないし、買ったものが少ないときは手に持って帰ることはよくありました。

 

大きな道路を横断したあたりで、後ろから「タッタッタ……」という足音が。

道路に沿って歩道をジョギングしている人はたまに見かけるので、ランナーが近づいているのかな、と思い、後ろを振り返りながら歩道の端に寄るも、背後には女性が一人歩いているだけでした。

 

僕は気にせず、大きな道路沿いから路地に入りました。

周囲の景色は住宅地に変わり、あまり人通りはありません。

自宅までに何度か道路を横断するのですが、最初の大きな道路を渡ってしまえば、後は信号のあるような道はありません。

ですが、自転車が来ているかもしれないので、横断する際は一応後方を確認します。

背後にはさっきの女性が歩いているだけ。

 

大きな道路から離れるにつれて静けさは増していきます。

ただ、背後の足音だけはずっと聞こえてきます。

 

振り返ったのは三度目くらいでしょうか。

背後の女性との距離感があまりにも一定なのが、さすがに気持ち悪くなってきました。

念の為言っておくと、僕は普段ここまで背後の気配を気にしません。

それくらい、違和感があったのです。

 

前述の通り、住んでいるのは住宅地で、集合住宅も多くあります。

駅からの道のりが偶然誰かと一緒になることもあるでしょう。

ただ、その日の背後の女性との距離感はすごく気味が悪かったのを覚えています。

 

付かず、離れず。

大きな道路を横断したあたりに聞いた足音は、ずっとついてくる背後の女の人だったんじゃないだろうか?

そんなことを考えているうちに、自宅マンションが近づいてきます。

 

自意識過剰の僕のことだ、思いすごしかもしれない。

けれど、このまま帰宅して部屋の前まで来たらどうしよう。

それは避けたい。

 

僕はカバンからスマホを取り出し、操作するふりをして立ち止まりました。

すると、背後の女性がマスクを外しながら親しげに近づいてきました。

 

(うわ……きたきたきたきた……!)

 

年齢は20代後半から30代くらいでしょうか。

髪はセミロングで、薄手のロングコートをまとった女性でした。

 

 

知らない人でした。

 

 

ずっとついてきていたのは間違いなくこの女性です。

僕は恐怖が最高潮に達し、スマホを操作する芝居を忘れ、

 

「な……なんですか?(怪訝)」

 

と、女性が声を発する前に話しかけてしまいました。

 

「■■■■■■■■■■■■■■■か?」

 

気が動転していたせいか、よく聞き取れませんでした。。

ただ、日本語なのはわかりました。日本人のようです。見た目も日本人です。

 

「……え?」

「■■■■■■■■■■■■■ますか?」

 

女性ははっきり言い直してくれたようですが、やはり聞き取れませんでした。

 

僕はいい加減、この状況が怖かったので、サンドウィッチマンのように、

「ちょっとわかんないっすね……」

と言うと、女性は去って行きました。

 

もう少し歩けば自宅マンションだったのですが、わざと関係のない道をぐるぐる回って遠回りしてから帰宅しました。

徐々に暖かくなりつつあったその夜に、指の先まで嫌な寒気がしたのは、手に持った冷凍食品の唐揚げと低脂肪牛乳のせいではないはずです。

 

 

 

……ということがあったんですね。

誇張でも創作でもありません。実話です。怖かったです。

こちとらアラフォーのおっさんです。

まさか見知らぬ女性から尾行されるとは思っても見ませんした。

夜道とはいえ、その女性はマスクを外して近づいてきました。

もちろん僕が忘れているだけの可能性もゼロではないでしょうが、知らない女性でした。

っていうか、知っている女性だったとしても帰り道を尾行されたら、それはそれで怖い。

 

その後は帰宅時に背後を気にするようにしていますが、しきりに背後を気にしながら夜道を歩く僕が、むしろ不審者です。

本当に一体なんだったのでしょうか。

「人違いでした」とも言ってなかったので、ピンポイントで僕を狙ったのでしょうか?

ただ声をかけたいだけだったら、尾行などせずにすぐに話しかければいいと思うのですが、だとすれば住居の特定が目的だったのでしょうか?なんのために?

 

考えれば考えるほど謎は深まり、自分自身で恐怖を増幅させてしまいます。

「そういうの、よくあるらしい」

みたいな話を知っている人はご一報ください。

 

さすがに夜道を尾行されたのは初めての体験だったのですが、アラフォーのおっさんでも恐怖したのです。

女性の知人から「帰り道、男の人がついてきて怖かった」なんて話を聞いたことがありますが、おそらく僕の100倍は怖い思いをしているんだろうと思いました。

 

ちなみに、探偵業の届け出を出していない一般人が尾行すると、違法行為になることもあるようです。

まさか……あの女性は探偵だった!?

いやいや、尾行に気づかれた挙げ句、話しかけちゃう探偵とかどんだけドジっ子だよ。

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