【2021年3月13日:追記】
記事を読んでいただき、誠にありがとうございます。
こちらの記事は2020年12月12日に書いたものです。
Dead by Daylightは現在もアップデートが繰り返されておりますので、記事の内容が最新のゲームの仕様とは異なっております。
お久しぶりでもありませんが、ていらのです。
こちらの記事でも触れましたが、DBD運営公式Twitterがなにかつぶやくと、リプ欄は怒りの声が飛び交います。
その中に必ずと言っていいほどスクリーンショット付きで格差マッチ(生存者:全員赤、殺人鬼:黄色ランクあたり)を嘆くツイートがあります。
自分も上級者に煽られまくりながら殺人鬼でプレイしてきたので、その気持もある程度は理解できると思っています。しかし、残念ながら格差マッチはすぐに改善されることはないでしょう、という悲しいお話です。
そもそも、なぜ格差マッチがおこるのか
正確な数値データで確認をとったわけではありませんが、運営が発現している通り、「日本では極端に生存者の人口が多い」ことに起因するのでしょう。
このゲームでフレンドと(ゲーム内での目的を共有して)遊びたいのなら、一緒に生存者をやるしかないですしね。
対して、殺人鬼をやろうとするプレーヤーの人口が少ないので、上手な殺人鬼を上手な生存者に割り振っていくと、上手な殺人鬼は早々に枯渇し、まだ始めたばかりの殺人鬼と上手な生存者がマッチングしてしまう。
近いランクでマッチングさせようとした場合
おそらく、殺人鬼のマッチングまでの時間がとてつもなく増加し、そして生存者はそれ以上でしょう。現状のマッチメイキングシステムでも、優先的に近いランク同士でマッチするようになっているはずで、それでも黄色殺人鬼と赤生存者がマッチするということは「他に殺人鬼がいない」ということでしょう。
スキルレーティング制とは何だったのか
8月4日に実装され、8月12日に突如無効化されたスキルレーティング制によるマッチング。理由については「プレイヤーの皆様からのフィードバックや収集したデータを考慮し」としか語られていない。
8月4日に実装されるまで、どの程度レーティングに関する情報をプレイ内容から収集していたかは定かではないが、実装後は赤帯と黄帯が混在していたりと(パーティーの可能性もあるが)ある程度の変化は感じた。
反面、赤帯殺人鬼のマッチングに時間がかかるようになったようだ。
実際、私がよく見る実況者の配信でも殺人鬼のマッチに時間がかかっていた。
スキルレーティング制がどうだったかは、正直期間が短かったこともあり、マッチするランクの変化は感じたが、実際のプレーヤースキルがどうだったかは正直よくわからない。
この「スキルレーティング」とやらはプレーヤーからは不可視な情報なので、何をどう判断されているかは完全なブラックボックスだが、前の記事で書いたかもしれないが、私としては「マッチングが早くなるなら正直どうでもいい」という立場だ。
私自身、Switch版、PS4版で殺人鬼でランク1までいく程度にはやりこんできたので、今から挑戦しようとする初心者殺人鬼の気持ちを完全に理解することはできない。もちろん殺人鬼にチャレンジする人を応援しているし、勝つこともあれば負けることもあるようなバランスで、DBDというゲームを最大限堪能できるのが一番だと思っている。
非対称対戦ゲームの性
このことも以前の記事で触れたが、運営の対応が生存者(多数派)寄りなのは、非対称対戦ゲームである本作にとって仕方のないことだ。
生存者の方が多い――ましてや、日本のプレーヤー人口は極端に生存者に偏っているのだから。もちろん生存者ばかりを優遇することによって殺人鬼が減り、今以上にマッチングに時間がかかるようになれば、多数派である生存者の不利益になる。
マッチングが長すぎて生存者が離れてしまわない程度に殺人鬼の数を維持するよう、殺人鬼にも有益な調整を入れているのだろう。
つまり、生存者……というよりは、運営会社の不利益になるような状況(例えばプレイ人口が減るとか)になるまでは、格差マッチを含め、殺人鬼プレーヤーのおかれる環境が劇的に改善することはないだろう。
DBDがヒットして以降、いくつかの非対称対戦ゲームが登場し、消えていく(DBDと同じ会社が開発した「デスガーデン」も然り)中、4年も続いているということは、ディレクターのマシュー氏が言う通り、商業的に「今のところ、本作はなかなかの出来」であることは間違いない。
これまで通り、殺人鬼は「生かさず、殺さず」の調整が続くだろうと私は思っている。
ただ、殺人鬼側を多く遊ぶ、いちプレーヤーとして。
煽られ、バカにされ、ファンメで暴言を吐かれる中、それでもDBDで殺人鬼をやろうとするあなたに、最大限のエールを送りたい。